こんにちは。あきこ先生です。
以前、初めてバレエを観る方におすすめの作品は、夏休みに上演している「こどものためのバレエ」と「くるみ割り人形」です。という記事を書きました。
「こどものためのバレエ」も「くるみ割り人形」も多くのバレ団で毎年上演されるので、今年を逃してもすぐに来年があります。初めてにオススメの作品として紹介しやすいです。
毎年は上演されないけれど、二幕構成でストーリーもわかりやすい作品としては「ジゼル」もオススメです。
ストーリーはやや大人向けではありますが、お子様でも心に残る作品となることと思います。「政略結婚」や「発狂」などのキーワードをお子様に質問された場合に、大人が答えられれば問題ないと思います!ただ、難しいことを考えなくても、とても美しい作品ですので、細かいことは考えずにストーリーを楽しんで観てください。
では、例によって、オススメの理由を述べて行きます。
二幕構成
『初めてのバレエ観劇は「くるみ割り人形」がオススメ』のときにも書きましたが、二幕構成で休憩が一回というのは、初めて観劇するバレエ作品では、ちょうどいい長さです。
「ジゼル」も前半の森に囲まれた村での楽しい出来事と、後半の墓場でのシーンの二幕構成で、休憩を含めて全体で二時間半くらいの所要時間です。
一幕では楽しい村での風景が、一変してジゼルの狂乱の場面で終わり、後半の墓地では幽霊となったジゼルを中心とした美しいバレエブランを観ることができます。
ストーリーが分かりやすい
これもくるみの回でも同じでしたが、ストーリーが分かりやすいです。
お子様だと少し分かりにくいこともあるかも知れませんが、大人の方であれば予習をしなくとも、大体理解できるストーリーになっているかと思います。(ただ、バレエ団のHPやWikipediaあたりで、大筋のストーリーを把握していると更に楽しめます)
一幕と二幕の対比が楽しめる
こちらもくるみの回でも同じでしたが、一幕と二幕の対比が楽しめます。
一幕では、楽しい村での風景で、色とりどりの衣裳を着たダンサーたちが、それぞれに踊りを披露します。
二幕では、シンとしたお墓の場面です。アルブレヒト(貴族男性)とヒラリオン(村人男性)以外は、全員幽霊です。唯一、死装束を纏って踊るバレエと言われているジゼルでは、二幕に登場する女性は全員幽霊です。
白鳥の湖の二幕同様、美しい一糸乱れぬコールドバレエを二幕では観ることができます。また、コールドバレエでは珍しく拍手が起こる場面があるかも知れないので、その点も注目して観てみてください。
バレエ少女の憧れ
バレエ少女や、かつてバレエ少女だった方々、あきこ先生ももちろんですが、「ジゼル」は、そんな皆さんの憧れの作品でもあります。
一幕のジゼルのバリエーション、ペザント、二幕のミルタのバリエーション、ジゼルのグラン・パ・ド・ドゥ。どれも有名な場面で、コンクールや発表会でよく踊られる作品です。
バレエスタジオの先生や、上手なあの先輩方との話の話題に出来ること間違いないです。
公演情報
5月にスターダンサーズバレエ団でピーター・ライト版「ジゼル」の公演があります。
なかなか上演される機会のない「ジゼル」ですので、興味のある方は観劇してみてください。
では。