こんばんは。あきこ先生です。
毎日暑いですが、レッスン頑張っていますか?
ところで、レッスン中に先生と同じポーズをしていても「全然ちがう」と注意を受けたことがないですか?
左右は合っている、脚を出す方向は合っている、手は…アンオー合ってる…はて?ということはないですか?
今回はバレエの先生の「全然ちがう」についてです。
先日ダンンスマガジン9月号を購入しました。雑誌としては少しお高いですが、素敵な舞台写真やダンサーのインタビューなどが載っているので時々購入しています。
9月号はロイヤルバレエ団の来日公演の様子やKバレエカンパニー「蝶々夫人」の舞台の様子がたくさん載っていました。
Kバレエカンパニー「蝶々夫人」の舞台写真でスズキ役の荒井祐子さんとその後に同じポーズをした4人が写っている写真がありました。
ダンスマガジン9月号をお持ちの方は、ぜひ確認してみてください。
この写真を初めに見たときには同じポーズをしているとは思いませんでした。
よく見ると足はデリエールタンジュ、軸足はプリエ。傘を両手で持ってエファセの向きで、みなさん同じポーズのようでした。
残念ながらKバレエの「蝶々夫人」を観たことがないので、ポーズを取って静止しているのか動いている一瞬を撮影したシーンなのか分かりません。動いている途中のシーンであれば傘の傾きなどは揃っていなくてもしょうがないのかも知れません。
ですが、パッと見が全然ちがうんです。上体の向き、デコルテの使い方、顔の傾け方、傘の持ち方、傘の向き、何もかもが違って見えます。
バレエの先生が言うところの「全然ちがう」とは、こういうことです。
レッスン中「全然ちがう」と注意を受けたら前後左右の違いだけでなく、もっと細かいところ、体の使い方も意識してみてください。
「蝶々夫人」の写真については振り付け師ではないので、どの方が正しいのか分かりません。好みもあると思いますが、スズキ役の荒井祐子さんのポーズがやはり一番美しいなと私は思います。
さすが長く主役を務めて来られた方だなと思います。現在は名誉プリンシパルとのことなのでバリバリに主役を踊ることはないと思われますが、舞台に立つと場が引き締まるようなそんな役所なのかなと思います。ピークを超えると引退するダンサーも多いですが、長い舞台経験は舞台に必要な存在感だと思います。
写真から勉強になることもたくさんありますし、美しい舞台の写真を観てバレエ頑張ろうという気持ちにもなるかも知れません。少し高いですが、たまにバレエ雑誌を買ってみるのもいいと思います。
では、暑いですが水分を取ってレッスン頑張ってください。