こんにちは、あきこ先生です。
大人バレエを始めた方の中には、トウシューズを履くことに憧れて始められた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
バレエを習い始めたら、すぐにトウシューズを履けると思っていましたか?1年くらいバレエを続けたら履けると思っていましたか?
先生によってお考えは様々ですので、どのレベルになったら履ける、何年バレエを習ったら履ける、という一律の基準はありません。
足が強くなったら、というのは、どの先生も同じだと思いますが、お教室によりトウシューズの許可が出るレベルは様々です。
また、必ず担当の先生の許可が出てから、トウシューズを履くようにしてください。
子どもがトウシューズを履き始める基準
小さい頃からバレエを習っている子どもがトウシューズを履き始める基準も先生やお教室によって様々ですが、最近では10歳以上と定義しているところが多いようです。
お教室によっては、中学生以上というところもあるようです。
もちろん年齢だけではなく、トウシューズを履くことに耐えられる足の力が付いていることが前提です。
3歳からバレエを習っていても、10歳からトウシューズです。
びっくりしましたか?
子どもの足は未完成なので、負荷を掛けてはいけない。という理由もありますが、それだけ大変な、危険な履き物であるということは認識しておきましょう。
脚が強いの定義とは?
トウシューズを履くための強さというのは、ドゥミ・ポアントでルルベをして、甲が床に垂直な状態で、かつ膝をまっすぐに伸ばして立っていられる状態を目指します。
最低でも、この↓くらいの状態を目指します。
バーを離して一人で立っていられることが理想です。
そのためには、脚だけではなく、強い体幹も必要です。
足指や足裏のトレーニングをして、高いルルベを目指します。
大人バレエでは、どれくらいレッスンしたら履けるのか?
では、どれくらいレッスンしたら脚や体幹が強くなるのか?というところも気になるところだとは思いますが、これも個人差が大きいです。
普段から運動をしている方と全く運動をしていなかった方では違いますし、元々の足の強さや筋肉の付きやすさなどでも違います。
ただ、30代、40代になってから初めてバレエを習い始めて、週1回のレッスンだけでは、何年続けてもトウシューズを履けるようにはならないと思っていた方がいいです。
週2〜3回程度のスタジオでのレッスンと、自宅でのトレーニングが必要です。(これも目安なので、必ずトウシューズを履けるようになるとは限りません)
オープンクラスでトウシューズを履くには
オープンクラスで大人バレエを始めた方は、トウシューズを履くタイミングに困るかもしれません。
個人の先生が主宰しているバレエスタジオの場合は、先生の方からタイミングを見計って声を掛けてくださることもありますが、オープンクラスでは基本的に、そのようなことはありません。
自分としては、そろそろかな?と思うタイミングで、いつもクラスを受けている担当の先生や、受付の方に確認してみてください。
担当の先生はもちろんですが、オープンスタジオでは、バレエの知識を持った方が受付をされていることが多いので、相談に乗ってもらえると思います。
また、トウシューズOKが出た場合には、必ずトウシューズ(ポアント)クラスを受講してトウシューズを履くようにします。
オープンスタジオでは、通常のクラスでトウシューズを履いている方も居ますが、そのような方々は、プロのダンサーやプロを目指している方々です。
大人バレエの方は、ご自身が危険であることに加えて、周りの方にも迷惑が掛かりますので、必ずトウシューズ(ポアント)クラスを受講して、トウシューズを履くようにしてください。
トウシューズを履けば誰でも爪先立ちできるんでしょ?というおじさんに物申す
ここまで読んで下さったみなさまは、もうお分かりかと思いますが、トウシューズを履けば誰でも爪先立ちできるというモノではありません。
バレエを習っているというと、必ずこのような質問をしてくる方はいらっしゃいますが、その度に苦笑いで「そうですね〜」と話題を変えるようにしています。内心は激怒しています。
厳しいトレーニングと、文字通りの血の滲むような努力(最初は、本当に足の指から血が出ます)の結果、バレエダンサーはトウシューズを履いて踊っています。
バレエの経験のない方は、トウシューズで立つことはもちろん、トウシューズを履くことも難しいと思います。履けたとしても、アテールでも立っていることも難しいでしょう。
トウシューズを履くのは大変そうですか?
ずっとバレエシューズで楽しくレッスンしていたいと思いましたか?あきこ先生は、それでもいいと思います。それぞれの先生とご相談されてみてください。
トウシューズは、バレエを習えば必ず履けるというモノではありません。安全に美しく履きこなす為には、それなりの努力が必要だということを頭に置いておきましょう。